足りない光を補うライトセラピー
朝起きてから15時間後に『メラトニン』が分泌
私たちはどうして夜になると眠くなるのでしょうか?
それは「メラトニン」というホルモンが関係しているんです。
メラトニンは、夜になると脳内で徐々に分泌されて、夜中にピークを迎えます。
このメラトニン分泌が増えることによって、私たちに眠気がやってくるんです。
逆に、メラトニンの分泌が少ないと、寝つきが悪くなったり、眠れないという状況 (不眠)につながります。
私たちの夜の自然な眠り、良質な睡眠には、たくさんのメラトニン分泌が欠かせません。
メラトニンは、私たちが朝起きて、太陽の光を浴びることにより、約15時間後に分泌されます。
例えば朝7時に起きてカーテンを開け、朝日にあたると、夜10時ごろからメラトニンの分泌が増えてきて眠くなるという良いサイクルができあがりますね。
そしてメラトニンの分泌をより良くするためには、その原料であるセロトニンの分泌も大きくかかわってきます。
原料がないところから、なにかを作りだすことは難しいですからね。
日中、より多くのセロトニンが分泌されることにより、十分な原料を蓄えることで、就寝前のメラトニン分泌を良くしてくれます。
セロトニンとメラトニンのバランス良い分泌が、私たちの体内時計をきちんと調整してくれているんですね。

人工的に目の神経細胞に働きかける
朝の光は、セロトニンの分泌を良くし、夜のメラトニン分泌にも働きかけてくれます。
しかし、その大事な朝日を浴びることができない環境にいる場合、どうすればいいのでしょうか?
専用の照明を使って、人工的にその環境を作ってしまう方法があるんです!
『ライトセラピー/光療法』とよばれる手法は、太陽光に近い状態のライトを使って、朝日を浴びたような環境を作り、体内時計を整えていくというもの。
フランスでも、ルミノテラピー(Luminotherapie)とよばれ、一般的な対処法として知られているようです。
私が現在使っているライトは、Beurer TL 90。
10.000ルクスの光を再現してくれています。
Beurer TL 90 Tageslichtlampe 光療法専用ライト
最初に電源を入れたときは、あまりの眩しさに驚きました…
でも使用してみたら、体がポカポカしてきて、特にお腹の周りがすごく温かかったです。

このブログも、ライトセラピーがなかったら書けていなかったかも。
お安い買い物ではないけれども、辛い日々を過ごすことを考えると、買って損のないアイテムだと思います。
事実、私はこのライトを使用するようになって、寝込む日が少なくなってきました。
効果は個人差があるようですが、なにもしないでいるよりは試してみることをおすすめします!
ドイツよりも冬に太陽の少ない北欧などでは、冬の期間限定で専用ライトを用いたカフェが出没するようですよ。
ちなみにドイツは室内も暗い
冬のドイツは朝は暗いし、夜もあっという間に暗くなってしまいます。
そのうえ、外だけ家の中も暗いんです…
間接照明が中心で、日本人の私たちにはとても暗く感じます。
キャンドルを灯してロマンチックともいえますが、暗闇での生活は精神的にも暗くなるのも理解できるような…
「ドイツ人はエネルギー資源を大切にしている」というポジティブな考えの人もいれば、「ドイツ人は単にケチ!」という人も。
私のお友達によると、「明るい照明を求めてお店に行ったけど、そもそも明るい電気が売ってなかった…」という証言もありました。
ドイツを代表する文豪ゲーテの最期の言葉。
「Mehr Licht!(もっと光を!)」
詩的な意味があったのか、部屋が暗かったので明るくしてほしかっただけなのか、その場に居合わせたわけではないのでわかりませんが、私もひと言叫ばせて~!

Mehr Licht, mehr Licht, mehr Liiiiiiiicht!!!
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