ノーマン・ローゼンタール博士とは?
ノーマン・ローゼンタール(Dr. Norman Rosenthal)博士。
南アフリカ出身の精神科医で、現在はアメリカ・ジョージタウン大学医学部、精神医学の臨床教授です。
ローゼンタール博士はアメリカで最も優秀な医師としても名を連ねています。
初めてこの動画を観たとき、彼の穏やかそうな笑顔が印象的でした。
1976年、ローゼンタール博士は南アフリカ・ヨハネスブルグからアメリカ・ニューヨークに移住してきました。
その時のことを、博士はこの動画内で語っています。
新しい土地での新生活、たくさんの違いが待ち受けていることは覚悟していたけど、ひとつだけ、予想しなかったことに遭遇したことを。のちにそれが最大の違いであることだと気づいたこと、それは「光」だったと。
この最初の部分を聞いたとき、涙が溢れでてきました。

同じだ!私と同じ境遇にいた人がいる!
ローゼンタール博士は、ニューヨーク移住後、3年に渡り、秋から冬にかけて心身の不調を感じていました。
太陽が燦々と輝く南アフリカと異なり、ニューヨークの日照時間は極端に短く、博士には今までに経験したことのないような症状があらわれていました。
しかも春になると自然に改善し、何もなかったように元気になっている。(私はこの春になると元気になっているという部分を長い間見落としていました)
そして自身の経験をもとに研究が始まりました。
なにを隠そう、ローゼンタール博士はSADを発見し、ライトセラピーを開発した人なんです!
ローゼンタール博士の著書『Winter Blues』
30年以上、精神医学の分野で研究を行っているローゼンタール博士。
執筆した学術論文は200以上、本も8冊出版しています。
その中でも、SADで悩む私たちに必要な本がこちら。
Everything You Need to Know to Beat Seasonal Affective Disorder
洋書になりますが、Kindle版を購入すれば読みやすいと思います。
ローゼンタール博士のホームページにもSADについて書かれています。
こちらも日本語に訳して読むことも可能です。
ホームページ内には、SADについてのEbookも無料で提供されています。
無料でいいの?というくらいのボリュームがあるので、ぜひダウンロードしてほしいと思います。
Ebookダウンロードはこちら。
The Seasonal Pattern Assessment Questionaire (SPAQ)という、自分の症状がどのくらい季節によって異なるのかなどを確認できるチェックリストも含まれています。
SADなのか、それとも軽症のWinter Bluesなのか、それとも両方、またはどちらでもないなど、まずは自分の症状を客観的にみることが可能になります。
ひとりで悩んでいると、余計なことまで考えてしまいます。
まずは自分の「季節性サイクル」を知ることで、トンネルの先に見えている光に一歩進んでいけると思います。
キーワードは「季節性サイクル」
過去数年間の自分の季節による体調の変化をみることによって、SADかどうかを見分けることができます。
自分の症状の「季節性サイクル」を知ることが重要なポイント。
数年を振り返ることで、不調の原因を突き止めることができるようになります。
そうなんです、SADの診断には時間がかかるということ。
現に、精神科医のローゼンタール博士でさえ3年の歳月を経ています。
まさか太陽が自分の健康に影響を及ぼしているなんで考えもしなかった素人の私は、14年かかりましたからね。
焦らず、自分の過去の「季節性サイクル」をじっくりと見なおすことが大切。
40年ほど前、ローゼンタール博士の実体験があったからこそ、私たちは光治療などの恩恵を受けることができています。
ローゼンタール博士に心より感謝いたします。
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